強い危機感を持ち、学校を変えていかなければならないと思っています。

教育改革なんていうコトバがあちこちで見聞きされるようになって、それなりの時間が経過しています。にもかかわらず、トピック的な事例はあるにせよ、大きな体制的変革として具体的な動きは見えてきません。

それに異を唱えるかのように、このところ、学校など「教育」を取り巻く状況が、関係者だけでなく一般市民の声として、急速かつ大きく変化してきていることを強く感じます。

私自身、企業や行政、地域、NPOなど、さまざまな団体の方々とお話しさせていただく機会がけっこうあります、また、大学生はじめ、つい最近まで初等中等教育を受ける立場だった若者との意見交換も、日常的にさせていただいています。

そんな中で、そういった「教育」を取り巻く危機的状況を叫ぶ声が、顕在化してきました。

どう考えても、このままでは無理・・・。

構造的、システム的に限界を超え、その機能を十分に発揮できるどころか、むしろ阻害するような状況に陥っている・・・。

そんな違和感が大きな危機感となって、警告を発しています。

ところが、まだまだ現状維持を最優先に、旧態然としたカタチが続くと思っている関係者が多いのも事実です。気づいているのか、いないのか、そんなことはどこ吹く風・・・。現状から学び、自分を変えようという意識がほとんど見受けられません。

文部科学省はじめ国を挙げて、高度経済成長期にスタンダードであった「教育」は、ハード、ソフトともに大胆に見直し、改善していかなければならない、と言っているにも関わらず・・・です。

ITを筆頭とした教育環境の大きな進化で、今まで人間が行っていた業務をコンピュータが肩代わりする場面が日常化し、その広がりが仕事の概念を大きく変えつつある今、子どもたちを育てる立場にある教師が、そんな「現状維持」状態で職務を全うできるわけがありません。

新しい環境に身を置き、貪欲に学び、人間としての資質を高め、自己革新を図れないのであれば、もはや「退場」を余儀なくされても仕方がない・・・。

だって、従来のままでは、子どもたちに必要なチカラを育てきれないから・・・。

そういった意識をどこまで自分事として考えられるかが、大きな分かれ道です。

幸い、本校にはそれに気づいている仲間がたくさんいます。

2020年、2030年・・・。節目となる時期まで、どれだけ時間的余裕があるでしょう。強い危機感を持ち、学校を変えていかなければならないと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です