今や時代遅れ? 新しい時代の足かせとなる4つのアプローチ

昨夜から読み始めた、石倉洋子先生の新著『世界で活躍する人が大切にしている小さな心がけ』(日経BP社)

完璧を目指さない、時には鈍感になる、仕事は楽にする・・・。今日から、誰でもすぐできる、とっておきのノウハウが「28の小さな心がけ」にまとめられています。

とはいえ、単なるハウツー本ではなく、石倉先生がご自身の幅広い経験をもとに、そこで得た見方・考え方を丁寧に語ってくださっていて、まるで自分が同じ体験をしているかのような感覚で学ぶことができます。

キーワードは、「気軽に」「試してみる」「実践する」「続ける」。
つまり、reactive(受け身)ではなく、つねにproactive(自ら率先して行動する)という、「行動のすすめ」。

なるほど、そのとおり!
すぐにでも実践してみたくなります。

ぜひ、生徒も含め、多くの人に読んでほしい一冊なのですが、その背中を押す意味で、本の冒頭<はじめに>から、いくつかのキー・センテンスを紹介しておきます。

  ☆☆☆

刻々と変わる世界で「時代遅れ」にならないために

まず、5年先、10年先がどのような時代になるかを考えるために、10年前つまり2005年はどんな時代だったのかを振り返ります・・・

iPhoneは登場しておらず、フェイスブックは米国東海岸でスタートしたばかり。ツイッターやLINEはまだ生まれていませんでした。誰もが「今なにしてる?」に答えて、今いるところ、今一緒にいる人、今やっていることを友人や世界に知らせる、という状況が日本でも当たり前になるとは、想像すらできなかったのではないでしょうか。(P1)

そして今や、遠い世界だった、さまざまな国々の出来事がYouTubeやSNSで見聞きでき、誰でもその気になれば、いろいろなことにアクセスし、知識を得、経験できるチャンスが目の前に広がっている時代になりました。

さあ、その一歩を踏み出そう!

その前に・・・

今や時代遅れ? 新しい時代の足かせとなる4つのアプローチ

これからの時代は、何が今までと違い、どんな発想が必要なのかを押さえておかなければなりません。

これまで重要と思われてきた考え方、アプローチで今や時代遅れになりつつあると私が思うのは、次の4つです。

①既存のフレームワークを用いて世界を整理すること。

②過去のデータを分析して正しい答えを探すこと、よく考えて答えを見つけてから行動に移すこと。

③まず日本という身近な場で考えて、それから世界を目指すこと。

④日本で通用する基準があり、それに従って自分の力やポジションが評価・判断されるという考え方。よほど才能がある人や地位が高い人などでないかぎり、普通の個人にはあまり力がない、という考え方。(P4)

いやぁ〜、スッキリします。私自身、同じことを強く感じています。

これだけでは十分納得できないという人は、実際、本に書かれている具体的な説明を読んでいただければわかると思います。

で、私たちはどうしたらいいのか・・・

自分の市場価値を常に見きわめ、身近なところから始める

石倉先生は、こうおっしゃっています。

私は、「これまでの枠組みにとらわれないで自分で考えること」、「世界の変化を見ながら、自分の市場価値・ユニークさを常に見きわめ、磨き、それを表明すること」、そして「世界の可能性を取り込むために、少なくとも当面は、英語ができること」を提案します。(P6-7)

加えて、こうした活動を大仰な目標にして1年に1度行うというのではなく、

毎日身近なところからすぐ始めてみる、一時的にできなくてもあきらめずに続けて習慣にすることをおすすめします。(P7)

そうそう、よくわかります!

  ☆☆☆

と、まあこんな具合に、冒頭から元気モリモリになるような、力強いメッセージが続きます。

「どうせ無理」と言いそうになったら、「だったらこうしてみよう」と考える。お互いに、「できない理由」を探すのではなく、「できる方法」を見つけ出していくことを実践していこうとする私たちにとって、最高のバイブルとなる一冊です。

ぜひ手にとってほしいと思います!

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