月別アーカイブ: 2016年6月

2016年度入学式「ワク熱! 安居教室」ムービー公開!!

未来の社会がどうなっていくのか、そこで生きるにはどんな力を身につけておく必要があるのかをベースに、どんな滋賀学園生になりたいのか、滋賀学園で何を学ぶのか・・・といったことを、自分との対話の中で考え、みんなで共有し合うことをめざした、50分間の『ワク熱!安居教室』。

<実際の進行>

ルール説明(ナレーション)

1:ワクワクしている今の気持ちを大切に。
2:どんなことでもいいから発言しましょう。沈黙はできるだけ避けてください。
3:良い意見だと思ったら迷わず拍手を。
4:自分を変えるチャンス。今までの自分とちょっとだけ違う自分を演出してみよう。

オープニングムービー
Chapter 1 「Activeになろう!」

Q1:滋賀学園で始まる新生活、ワクワクしていますか?(Yes or No)
Q2:本音で答えて!滋賀学園は第一志望でしたか?(Yes or No)
Q3:滋賀学園、もっと有名な学校になってほしい?(Yes or No)
☆Message 1 「自分の居場所を見つけよう! 誰にだって居場所はある!」

Chapter 2 「10年後・2026年、皆さんが仕事をしている未来を想像してみよう」

資料グラフ・映像
1:デューク大学、キャシー・デビットソン氏の「2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」
2:パソコン所有率、スマートフォン・携帯電話所有率、携帯ゲーム機所有率の国際比較
3:AIロボット動画

Q1:皆さんが仕事をする未来、どんな仕事がなくなるだろう?(隣の人と話し合ってみよう!)
Q2:皆さんが仕事をする未来、どんな仕事が生まれるだろう?(隣の人と話し合ってみよう!)
☆Message 2 「自分の未来を具体的にイメージすることをはじめよう!」

Chapter 3 「どんな滋賀学園生になりたい? 18歳の時の自分を想像してみよう」

Q1:どんな仲間をつくりたい?(Open Question)
Q2:どんな部活動、課外活動にチャレンジしたい?(Open Question)
Q3:どんな知識を得ていきたい?(Open Question)
☆Message 3 「18歳の春、自分の描いた夢を実現させよう! 滋賀学園はそのために存在する場所だ!」

校長メッセージ 「”Real Life” and “Street Smart”」
エンディング 「新入生全員紹介ムービー」

<何のために、どのように学ぶのか>

校長メッセージは「”Real Life” and “Street Smart”」。

学校での学びは、”Real Life” = 生活に即した、より良く生きるためのものでなくてはならない。そして、そういった学びは、”Street Smart” = 街(さまざまな人たちとの関わり)の中を生きていくことで育ち、身につくものであり、自分が体験・経験してこそ身につくものであって、単に教室での勉強(教科書やテストなどで磨かれる表面的な知識)を指すのではない。

<生徒会メンバーの大活躍>

また、特筆べきことは生徒会メンバーの活躍と大きな成長でした。

今回の入学式を進めていくにあたり、企画段階から大人(先生たち)が主導するのではなく、自分たちがしてもらって嬉しいような入学式を大学生(日本HPの Student Ambassador)と本校生徒会が一緒になって「自分たち目線で考える」ことを念頭に置きました。実際、幾度となく学校でミーティングを行い、それぞれの役割や課題を確認しあいながら、東京と滋賀で離れている間はメールのやり取りを行いながら、中身を詰めていきました。

本校生徒会メンバーの大きな仕事は2つ。前日の事前登校日に、入学生全員にタブレット画面に目標を書かせ、グループ写真を撮ること。そして、当日の司会進行および裏方スタッフです。

人前に出て話すのが得意なメンバーばかりではありません。「自分には何ができるのか、どうすればみんなが喜んでくれるのか・・・。気がつけばそういうことを一番に考え、一生懸命に動いている自分がいました」。誰もが口々にそういう感想を漏らし、「実際、あんなに集中してやれたことって、今までなかったかも」「なんで、あんなに遅くまで残ってれんしゅうできたんやろ」と、自分自身の頑張りに、自分が信じられないといった口ぶりでした。

そう、まさにこれが “Street Smart” ということなんです。

関わる人がたくさんいるイベント、大切な行事、緊張する時間・・・であればあるほど、人は「素直に頑張れる」ものなんですね。この経験は生徒たちにとって、とても大きな成長の場になったと思います。

<当日の校長日記>

新入生のみなさん、ご入学おめでとう!

みんな、キラキラと輝いていました。これからの学校生活を思うと、こちらがワクワクします。

保護者の皆さま。今日は貴重な時間をご一緒させていただき、ほんとうにありがとうございました。今日のご縁を大切にし、全力でお子様の成長をサポートしていきます。よろしくお願い申しあげます。

生徒会のメンバーへ。一番の功労者は貴方たちだったことを、今回の入学式プロジェクトを進めた身近な人たちから、たくさん聞くことができました。アイディアを出したり、さりげない気遣いをしたり・・・ほんとうに立派でした。憧れの先輩、カッコ良かったです。経験こそが最大の財産であり、成長のエネルギーなんだと、改めて感じました。

Real Life and Street Smart

可能性は∞

ありえないを、創っていこう!

<保護者の声>

上記のような、入学式の『ワク熱!安居教室』に対する自分自身の素直な気持ちを「校長ブログ」に綴ったところ、こんなメッセージを寄せてくださった保護者がありました。

◇◇◇

始業式の日、帰ってきた息子が「校長先生の話、ノートに書いておきたかったくらい感動した」と教えてくれました。学級通信でその意味を知り私も自身の教訓にしたいです。

選抜の野球部の皆さんのおかげで味わったシガガク魂!一体感!応援に行った息子達の誇らし気なキラキラした目にも嬉しくなりました。シガガクの体育祭や行事や普段の学校にも通づるあたたかさが最高です!

入学式にもまたまた感動しました! 新入生のお母さんから「す、すごかった!」と聞きました!

そして、そして、生徒会メンバーを褒めてくださってありがとうございました! 素敵なバッチを嬉しそうに見せ、今までにない大役をやりきれた息子の顔を見て、滋賀学に出会えて良かったと思っております。

◇◇◇

また、入学式後の保護者アンケートで、「今日の入学式に参加して、これからの学校生活についてどう思ったか」を尋ねたところ、「とても楽しみになった」(46.6%)、「楽しみになった」(42.8%)、「まだ普通」(8.5%)、「楽しみではない」(0%)、「あまり楽しみではない」(0%)、「わからない」(2.8%)という結果でした。

<記録>

☆学校公式WEB → 平成28年度入学式が挙行されました
☆滋賀報知新聞記事 → Real Life & Street Smart に 入学式で「ワク熱!教室」

 

滋賀学園で3年間やれば、どこでも通用する!

takesono今週月曜日から教育実習に来ている卒業生(竹園日加里さん・日本女子体育大学)と、今朝、校長室で話をしました。

東京にいても、日本HPのTVCMや高校野球関係の報道があったおかげで「滋賀学園って、あの・・・」みたいに、就活など、いろいろなところで話題が出たりするそうです。

高校在学中は陸上競技部に所属し、熱心に練習に打ち込んできた彼女。この9月のインカレで完全燃焼し、競技の世界からは離れるということですが、部活動を通して人間的に大きく成長できたと言います。

何より、目標に向かって一生懸命練習に励む部活動では、その人の「素」の部分が見えるし、そこで学ぶことがたくさんある。また、先生(部活顧問)の「その気にさせる」指導、「考えさせてもらえる」環境のおかげで、自信を持ってやれるようになったとのこと。

また、全国の強豪校からも選手が集まってくる中、いわゆる高校時代に徹底的に「管理され」、その体制下で実績を残してきた人は、大学ではすぐにボロが出て、練習を真面目にしないばかりか、違う方向に興味関心がいき、結局、使い物にならない。

それに対し、滋賀学園で3年間やってきた自分は、「自分で考える」指導の下、やらされるのではなく、自分自身でしっかり陸上に向き合ってきたし、どこでも通用する自信が身についているので、大学に入っても使ってもらえるし、成績も伸びていった・・・と話してくれました。

いやぁ〜、納得ですね。

何から何まで指示され、管理された中で育った者は、結局、自分でやらなければならなくなったとき、何もできなくなる。

・・・ということです。

加えて、将来どうしても教員になるつもりなの?と聞いたら、「正直、わからなくなってきました」と、思いがけない返事。

「教育実習に来る前から、漠然とそんな気になっていました。教職課程を取って、教職のことを学べば学ぶほど『型』にはめられている感じがして、自分にはちょっと違うかな・・・と感じているのです。」

まさにそれって、滋賀学園『魂』が宿っている証拠じゃない!!

「みんな一緒に・・・っていう考え方は、基本、自分の陸上競技人生にはなかったです。もちろん、ルールを守るとか、仲間として理解し合うとか、仲良くするとか、部の一員、クラスや学校の生徒として『みんな』を意識することは当然です。でも、だからといって、例えば練習メニューや陸上への向き合い方、考え方など『何もかも一緒』っていうのは、本来おかしいことじゃないですか。」

そのとおり、よくわかっています。

最後に、社会人として何が大切だと思う?って尋ねると、「人間性。社交性。人との繋がりだと思います。いろいろな経験を通して、できるだけたくさんの人と交わり、そこで自分を高めていくことだと思います。」

久しぶりに学校に来て、自分の高校時代と比べて「おとなしい生徒が多くなった」と感じたという彼女。

もっともっと自分のカラーを出し、仲間にぶつけ、いろいろなことを自分で考え、失敗してもいいから、自分で歩む経験を積み重ねていくことの大切さを、この実習中に生徒たちに伝えたい・・・と言っていました。

ちょうど、体育祭の日が千秋楽となる実習期間。

憧れの先輩として、どんなドラマを作ってくれるか、大いに楽しみです!