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明日11月1日は、学園の創立記念日です。

車をお持ちの皆さん、愛車のナンバープレートは何番ですか?

「11○○」で「いい○○」とか、「777」で「フィーバー」とか、何となく意味がわかるような数字だったり、はたまた記念日だっり、誕生日だったり・・・。

それぞれの思いが込められた数字が並んでいます。

単に好みだけの問題ではなく、そこにステイタスや生き方が色濃く反映される車。決して安い買い物ではないし、何度も家族会議を重ね、やっとの思いで手に入れた一台ってことも少なくありません。

そんな大切な「モノ」だからこそ、こだわりたい。

語呂合わせや記念日、縁起の良い番号、あるいは車種や型番などで数字を選び、自分なりの思いをナンバーに込めるのは、ごく自然なことだと思います。

はい!
もちろん、私もその一人です。

私の車は「168」。

「1(イ)6(ロ)8(ハ)」と読んで、イロハニホヘト・・・。

そう、物事の最初。つまり「常に原点に立ち返る」という思いを込めて、この数字にしています.

コトバにすると大げさになりますが

教師としての原点は何か
人間としての原点は何か

我が使命は
生きる意味はどこにあるか

命の原点は何か

車に乗るたびに、社会の中で、人の縁とともに生かされ、その歩みを進めている我が身を思い、立ち止まる。

そんな姿勢を持っていたいと思っています。

☆☆☆

さて、明日11月1日は、学園の創立記念日です。

改めて今の滋賀学園、そこにいる自分を振り返り、果たすべき役割を見つめ直したいと思います。

日常の出来事から感じたココロの揺らぎを、できるだけシンプルなストーリーとして伝えること。

今日から7月。

梅雨空の毎日が続いていますが、着実に暦は進み、1学期の締めくくりをする時期になりました。

高校では、今日から期末考査が始まりました。中学校では、2年生が2か月間のニュージーランド海外研修に出発します。それぞれの生徒が、自分の置かれた場で「いま自分がなすべきことは何かを見極め、それ対して真摯に向き合ってほしい」と思います。

☆☆☆

さて、先月のことになりますが、ちょっとしたきっかけが実を結び、Books&Apps というサイトでブログを書かせていただくことになりました。だいたい週1回ペースで、これまでに5回投稿しています。

書き始めて1か月。改めて、一歩を踏み出すことでカタチになる「人の縁」を実感していることろです。

ここで私がやろうとしていることは、日常の出来事から感じたココロの揺らぎを、できるだけシンプルなストーリーとして伝えること。

読んでくださった方が、その揺らぎを自分の波動に合わせて受け止め、自身の行動を変えるきっかけをつかんでいただけたらと思っています。

実際、どんな感じなん?

以下、2回目の投稿を紹介します。ご一読いただき、ご意見・ご感想等いただければ幸いです。

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娘に「私はまだ足らんねん。だから、もっと勉強せなあかんねん」と自発的に言わせた先生の指導とは。

理学療法士をめざしていた娘が病院での二か月間の実践研修を終え、家に帰ってくるのを迎えに行った時のこと。

ふだんからよく話をしてくれるとはいえ、芸能ゴシップや友人、身の回りのことぐらいしか話をしない娘が、久しぶりに《大人な話》を自分からしはじめた。

鳥取から滋賀まで、高速道路を使いながら移動していた車内で二人っきりという状況が、自然とそんな雰囲気をつくったのかもしれない。

「研修がこんなに楽しかったのは、初めてやわ!土曜日は病院が休みなんやけど、自分から行きたいってお願いして、勉強しに行ってたし・・・」

ほぉ〜、我が娘にしてはえらく前向きやなぁ。そんなことおまえから聞いたの、それこそ“初めて”や。

「この研修の最初3週間は、自分は宙に浮いていたと思うねん。何をやっていいのかわからへんし、指示されてもうまくでけへんし、自分がこの仕事に向いてないとしか思えんかって、すっごくつらかった」

どうやら、講義で習ったことや教科書に載っている知識だけでは実際の現場で対応しきれず、意欲が空回りして、自信をなくしていたらしい。

こんな自分ではダメだ、何とかしなくちゃと思えば思うほど、行動が消極的になり、失敗を恐れていく・・・。そして、どんどん内に閉じこもり、自分を開かなくなっていったという。

「でもな、それをピタリと言い当てたのは誰やと思う?指導担当の先生やねん、今がおまえの変わり時や、実際にやってみて学ぶしかないやろ、って」

娘はどちらかといえば完璧をめざすタイプで、一か八かやってみるということがなかなかできにくい性格。加えて、失敗するかもしれないと思うと、前に進めなくなるのが短所だった。

しかし、それでは進歩がないことを先生は見抜き、ここがチャンスと変容を迫ってくださったようだ。

娘によれば、今回指導を担当してくださった先生はかなりの名医らしく、先生目当てに治療にくる患者さんがたくさんいるのだとか。患者のことを何よりも思い、治療技術も折り紙つき。この先生にかかると、確実に痛みが取れるらしい。

そんな先生に対し、当然、患者さんは全幅の信頼を置き、感謝をする。自分の一番してほしい「痛みを取ってくれる」ことを、確実にやってくれる。たとえそれが少々手荒くても、何時間待っても、結果が出るのだから誰も文句を言わない。

「おまえが自分を開かんかったら、教えたくても教えられん」

「失敗を怖がって、できる範囲のことだけしかやらなかったら、絶対に成長はないから」

「そのためには、今できない自分がそれをできるようになっていくしかない」

「だから実践の場で勉強するんやろ」

「一生懸命学ぶしか、そこから抜け出す道はないんや!」

そんな言葉を幾度となくかけられ、「治療する」ということの意味を身をもって学ぶことができ、自分に対してすごく《前向き》になれたという。そして、「今回の研修で、自分は確実に変わった」と言い切る。

「こんなに指導した生徒はおまえが初めてや、・・・とまで言ってくれたんやで。こんないい先生、おらんやろ?症例研究もカンファレンスも、他の先生やったら、私はここまでできんかったと思うわ!」

一流の先生に教えてもらえたことが、いかに良い経験だったのか・・・。勉強に対し、こんなに嬉しそうに話す娘を見たのは、ずいぶん久しぶりだ。

「私が治療して、痛みが治まった人がたくさんいるねん。でもな、先生が治療すると、もっと楽になるんやって」

娘は、目をキラキラ輝かせて、先生の魅力を話し続ける・・・

「私はまだ足らんねん。だから、もっと勉強せなあかんねん。理学療法士って、患者さんを治さんと意味がないねん。どんなに大変で難しくても、それができるようにならんとあかんと思う。私、まだ、肩の治療がうまくいかんねん。友達に、肩を専門にしてる病院で研修してる子がいるし、教えてもらうわ」

どこでどう変わったのか、まるで自分の娘ではないような、《優等生》で《大人》なことを言う姿に、正直驚いた。

「自分ができないからって、患者さんに向かうことをためらったらあかん。できない自分を認め、自分を開いて、正直に接していく方がいいねん。そうしたら、患者さんだってわかってくれるし、私の治療の腕も上がっていくねん」

できない自分、自信のない自分をさらけ出してこそ前に進むことを、娘が《自分事》としてここまで言えるように導いてくださった先生に、ほんとうに感謝したい。

振り返って、自分はどうか・・・。

目の前の子どもたちに、そこまでの変容を迫れているだろうか。

もっと厳しく、もっとやさしく、プロとして恥じない姿で接していかなくてはと改めて思う。

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今や時代遅れ? 新しい時代の足かせとなる4つのアプローチ

昨夜から読み始めた、石倉洋子先生の新著『世界で活躍する人が大切にしている小さな心がけ』(日経BP社)

完璧を目指さない、時には鈍感になる、仕事は楽にする・・・。今日から、誰でもすぐできる、とっておきのノウハウが「28の小さな心がけ」にまとめられています。

とはいえ、単なるハウツー本ではなく、石倉先生がご自身の幅広い経験をもとに、そこで得た見方・考え方を丁寧に語ってくださっていて、まるで自分が同じ体験をしているかのような感覚で学ぶことができます。

キーワードは、「気軽に」「試してみる」「実践する」「続ける」。
つまり、reactive(受け身)ではなく、つねにproactive(自ら率先して行動する)という、「行動のすすめ」。

なるほど、そのとおり!
すぐにでも実践してみたくなります。

ぜひ、生徒も含め、多くの人に読んでほしい一冊なのですが、その背中を押す意味で、本の冒頭<はじめに>から、いくつかのキー・センテンスを紹介しておきます。

  ☆☆☆

刻々と変わる世界で「時代遅れ」にならないために

まず、5年先、10年先がどのような時代になるかを考えるために、10年前つまり2005年はどんな時代だったのかを振り返ります・・・

iPhoneは登場しておらず、フェイスブックは米国東海岸でスタートしたばかり。ツイッターやLINEはまだ生まれていませんでした。誰もが「今なにしてる?」に答えて、今いるところ、今一緒にいる人、今やっていることを友人や世界に知らせる、という状況が日本でも当たり前になるとは、想像すらできなかったのではないでしょうか。(P1)

そして今や、遠い世界だった、さまざまな国々の出来事がYouTubeやSNSで見聞きでき、誰でもその気になれば、いろいろなことにアクセスし、知識を得、経験できるチャンスが目の前に広がっている時代になりました。

さあ、その一歩を踏み出そう!

その前に・・・

今や時代遅れ? 新しい時代の足かせとなる4つのアプローチ

これからの時代は、何が今までと違い、どんな発想が必要なのかを押さえておかなければなりません。

これまで重要と思われてきた考え方、アプローチで今や時代遅れになりつつあると私が思うのは、次の4つです。

①既存のフレームワークを用いて世界を整理すること。

②過去のデータを分析して正しい答えを探すこと、よく考えて答えを見つけてから行動に移すこと。

③まず日本という身近な場で考えて、それから世界を目指すこと。

④日本で通用する基準があり、それに従って自分の力やポジションが評価・判断されるという考え方。よほど才能がある人や地位が高い人などでないかぎり、普通の個人にはあまり力がない、という考え方。(P4)

いやぁ〜、スッキリします。私自身、同じことを強く感じています。

これだけでは十分納得できないという人は、実際、本に書かれている具体的な説明を読んでいただければわかると思います。

で、私たちはどうしたらいいのか・・・

自分の市場価値を常に見きわめ、身近なところから始める

石倉先生は、こうおっしゃっています。

私は、「これまでの枠組みにとらわれないで自分で考えること」、「世界の変化を見ながら、自分の市場価値・ユニークさを常に見きわめ、磨き、それを表明すること」、そして「世界の可能性を取り込むために、少なくとも当面は、英語ができること」を提案します。(P6-7)

加えて、こうした活動を大仰な目標にして1年に1度行うというのではなく、

毎日身近なところからすぐ始めてみる、一時的にできなくてもあきらめずに続けて習慣にすることをおすすめします。(P7)

そうそう、よくわかります!

  ☆☆☆

と、まあこんな具合に、冒頭から元気モリモリになるような、力強いメッセージが続きます。

「どうせ無理」と言いそうになったら、「だったらこうしてみよう」と考える。お互いに、「できない理由」を探すのではなく、「できる方法」を見つけ出していくことを実践していこうとする私たちにとって、最高のバイブルとなる一冊です。

ぜひ手にとってほしいと思います!