カテゴリー別アーカイブ: 生き方・考え方

繋がり、混ざり合うことで地域は面白くなる!

今日(2月15日)のSFLP(高1:国際理解)は、スペシャルゲストが登壇!

大学生(⽴命館⼤学REFLE)と地域のママ(KMPくさつ未来プロジェクト)たちと一緒に、「少⼦化」を⾝近な問題として考えました。

授業をやりたい(高校生と学びの場を共有したい)大学生がいて、それ「いいやん!」って協力するママたちがいて、じゃあ「やってみよう!」という学校の思いが、たった5分でカタチになった今回のプロジェクト。

学校を「開く」ことで見えてくる、学校の、学びの「本来の姿」。

ベース・コンセプトは「繋がり、混ざり合うことで地域は面白くなる!」

取材に来ていた某新聞の記者さんも含め、その場にいた全員が「それぞれの学び」を得た、2時間のワクワク授業でした。

☆翌日(16日)の中日新聞に掲載された記事 

限られた時間で、あれだけ濃密な「意見交換」→「アイディア出し」→「まとめ」→「発表」ができたのは、やはりファシリテーターの存在が大きかったと思います。

改めて、授業とは何か、学びとは何かを再確認することができ、今後につながる大きな羅針盤をいただきました。

みなさん、ホントにありがとうございました。

本間正人先生の特別授業

img_1055今日(11月16日)の6校時、京都造形芸術大学副学長・本間正人先生にお越しいただき、高校3年生向けにお話をしていただきました。

テーマは『高校3年生からの学び』

体験ワークも入れながら、思わず引き込まれる軽快かつ絶妙なトークと、深い教養に裏付けられた含蓄のあるレクチャーは圧巻でした。

時折、そのテンポに理解が追いついていかない(受け身でいることが多く、頭をフル回転させる経験が少ないのが原因か?)生徒も見受けられましたが、本間先生から投げかけられたメッセージのいくつかは、きっとココロに届いたと思います。

主な内容は、こんな感じ・・・

*「教育学」から「学習学」へ
*生涯学習社会とは
*アクティブラーニングとは
*体験から学ぶ
*日本語の活用は難しい
*人間は学ぶチカラがある
*自分の学びをデザインしよう
*ヒーロー・インタビュー
*一人ひとりがヒーロー
*人間はダイヤモンドの原石
*学びの3原則
*チャレンジし続けるのが人生

受けたくても、そう簡単には機会が得られない本間先生の授業。

それが、こんなふうに実現したことの喜びは、きっと後になってわかるんやろ〜なぁ、って思いながら生徒たちを観ていました。

明日11月1日は、学園の創立記念日です。

車をお持ちの皆さん、愛車のナンバープレートは何番ですか?

「11○○」で「いい○○」とか、「777」で「フィーバー」とか、何となく意味がわかるような数字だったり、はたまた記念日だっり、誕生日だったり・・・。

それぞれの思いが込められた数字が並んでいます。

単に好みだけの問題ではなく、そこにステイタスや生き方が色濃く反映される車。決して安い買い物ではないし、何度も家族会議を重ね、やっとの思いで手に入れた一台ってことも少なくありません。

そんな大切な「モノ」だからこそ、こだわりたい。

語呂合わせや記念日、縁起の良い番号、あるいは車種や型番などで数字を選び、自分なりの思いをナンバーに込めるのは、ごく自然なことだと思います。

はい!
もちろん、私もその一人です。

私の車は「168」。

「1(イ)6(ロ)8(ハ)」と読んで、イロハニホヘト・・・。

そう、物事の最初。つまり「常に原点に立ち返る」という思いを込めて、この数字にしています.

コトバにすると大げさになりますが

教師としての原点は何か
人間としての原点は何か

我が使命は
生きる意味はどこにあるか

命の原点は何か

車に乗るたびに、社会の中で、人の縁とともに生かされ、その歩みを進めている我が身を思い、立ち止まる。

そんな姿勢を持っていたいと思っています。

☆☆☆

さて、明日11月1日は、学園の創立記念日です。

改めて今の滋賀学園、そこにいる自分を振り返り、果たすべき役割を見つめ直したいと思います。

あきらめない!

第2学期スタート!

今日から中高で2学期が始まり、1校時に伝達表彰と始業式を行いました。

夏休み中に、県や近畿、国レベルの大会や各種資格試験で優秀な成績をおさめ表彰された生徒を、全校生徒の前で紹介し、その栄誉を讃えました。

要した時間が、なんと29分。数が多かったので、けっこう急いでやったつもりですが、これだけかかりました。

生徒たちの活躍は、ホントすばらしいです。

続く始業式では式辞を10分以内にと思い、「あきらめない」をキーワードに話しました。

image

何事も自分事に
夢を志に変える
何度でも by ドリカム
強みを伸ばす

10000回ダメでも、10001回めは…

誰かや何かに怒っても出口はない
何度でも立ち上がり、呼ぶよ

まだまだ暑いですが、充実感した2学期に!!

 

日常の出来事から感じたココロの揺らぎを、できるだけシンプルなストーリーとして伝えること。

今日から7月。

梅雨空の毎日が続いていますが、着実に暦は進み、1学期の締めくくりをする時期になりました。

高校では、今日から期末考査が始まりました。中学校では、2年生が2か月間のニュージーランド海外研修に出発します。それぞれの生徒が、自分の置かれた場で「いま自分がなすべきことは何かを見極め、それ対して真摯に向き合ってほしい」と思います。

☆☆☆

さて、先月のことになりますが、ちょっとしたきっかけが実を結び、Books&Apps というサイトでブログを書かせていただくことになりました。だいたい週1回ペースで、これまでに5回投稿しています。

書き始めて1か月。改めて、一歩を踏み出すことでカタチになる「人の縁」を実感していることろです。

ここで私がやろうとしていることは、日常の出来事から感じたココロの揺らぎを、できるだけシンプルなストーリーとして伝えること。

読んでくださった方が、その揺らぎを自分の波動に合わせて受け止め、自身の行動を変えるきっかけをつかんでいただけたらと思っています。

実際、どんな感じなん?

以下、2回目の投稿を紹介します。ご一読いただき、ご意見・ご感想等いただければ幸いです。

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娘に「私はまだ足らんねん。だから、もっと勉強せなあかんねん」と自発的に言わせた先生の指導とは。

理学療法士をめざしていた娘が病院での二か月間の実践研修を終え、家に帰ってくるのを迎えに行った時のこと。

ふだんからよく話をしてくれるとはいえ、芸能ゴシップや友人、身の回りのことぐらいしか話をしない娘が、久しぶりに《大人な話》を自分からしはじめた。

鳥取から滋賀まで、高速道路を使いながら移動していた車内で二人っきりという状況が、自然とそんな雰囲気をつくったのかもしれない。

「研修がこんなに楽しかったのは、初めてやわ!土曜日は病院が休みなんやけど、自分から行きたいってお願いして、勉強しに行ってたし・・・」

ほぉ〜、我が娘にしてはえらく前向きやなぁ。そんなことおまえから聞いたの、それこそ“初めて”や。

「この研修の最初3週間は、自分は宙に浮いていたと思うねん。何をやっていいのかわからへんし、指示されてもうまくでけへんし、自分がこの仕事に向いてないとしか思えんかって、すっごくつらかった」

どうやら、講義で習ったことや教科書に載っている知識だけでは実際の現場で対応しきれず、意欲が空回りして、自信をなくしていたらしい。

こんな自分ではダメだ、何とかしなくちゃと思えば思うほど、行動が消極的になり、失敗を恐れていく・・・。そして、どんどん内に閉じこもり、自分を開かなくなっていったという。

「でもな、それをピタリと言い当てたのは誰やと思う?指導担当の先生やねん、今がおまえの変わり時や、実際にやってみて学ぶしかないやろ、って」

娘はどちらかといえば完璧をめざすタイプで、一か八かやってみるということがなかなかできにくい性格。加えて、失敗するかもしれないと思うと、前に進めなくなるのが短所だった。

しかし、それでは進歩がないことを先生は見抜き、ここがチャンスと変容を迫ってくださったようだ。

娘によれば、今回指導を担当してくださった先生はかなりの名医らしく、先生目当てに治療にくる患者さんがたくさんいるのだとか。患者のことを何よりも思い、治療技術も折り紙つき。この先生にかかると、確実に痛みが取れるらしい。

そんな先生に対し、当然、患者さんは全幅の信頼を置き、感謝をする。自分の一番してほしい「痛みを取ってくれる」ことを、確実にやってくれる。たとえそれが少々手荒くても、何時間待っても、結果が出るのだから誰も文句を言わない。

「おまえが自分を開かんかったら、教えたくても教えられん」

「失敗を怖がって、できる範囲のことだけしかやらなかったら、絶対に成長はないから」

「そのためには、今できない自分がそれをできるようになっていくしかない」

「だから実践の場で勉強するんやろ」

「一生懸命学ぶしか、そこから抜け出す道はないんや!」

そんな言葉を幾度となくかけられ、「治療する」ということの意味を身をもって学ぶことができ、自分に対してすごく《前向き》になれたという。そして、「今回の研修で、自分は確実に変わった」と言い切る。

「こんなに指導した生徒はおまえが初めてや、・・・とまで言ってくれたんやで。こんないい先生、おらんやろ?症例研究もカンファレンスも、他の先生やったら、私はここまでできんかったと思うわ!」

一流の先生に教えてもらえたことが、いかに良い経験だったのか・・・。勉強に対し、こんなに嬉しそうに話す娘を見たのは、ずいぶん久しぶりだ。

「私が治療して、痛みが治まった人がたくさんいるねん。でもな、先生が治療すると、もっと楽になるんやって」

娘は、目をキラキラ輝かせて、先生の魅力を話し続ける・・・

「私はまだ足らんねん。だから、もっと勉強せなあかんねん。理学療法士って、患者さんを治さんと意味がないねん。どんなに大変で難しくても、それができるようにならんとあかんと思う。私、まだ、肩の治療がうまくいかんねん。友達に、肩を専門にしてる病院で研修してる子がいるし、教えてもらうわ」

どこでどう変わったのか、まるで自分の娘ではないような、《優等生》で《大人》なことを言う姿に、正直驚いた。

「自分ができないからって、患者さんに向かうことをためらったらあかん。できない自分を認め、自分を開いて、正直に接していく方がいいねん。そうしたら、患者さんだってわかってくれるし、私の治療の腕も上がっていくねん」

できない自分、自信のない自分をさらけ出してこそ前に進むことを、娘が《自分事》としてここまで言えるように導いてくださった先生に、ほんとうに感謝したい。

振り返って、自分はどうか・・・。

目の前の子どもたちに、そこまでの変容を迫れているだろうか。

もっと厳しく、もっとやさしく、プロとして恥じない姿で接していかなくてはと改めて思う。

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2016年度入学式「ワク熱! 安居教室」ムービー公開!!

未来の社会がどうなっていくのか、そこで生きるにはどんな力を身につけておく必要があるのかをベースに、どんな滋賀学園生になりたいのか、滋賀学園で何を学ぶのか・・・といったことを、自分との対話の中で考え、みんなで共有し合うことをめざした、50分間の『ワク熱!安居教室』。

<実際の進行>

ルール説明(ナレーション)

1:ワクワクしている今の気持ちを大切に。
2:どんなことでもいいから発言しましょう。沈黙はできるだけ避けてください。
3:良い意見だと思ったら迷わず拍手を。
4:自分を変えるチャンス。今までの自分とちょっとだけ違う自分を演出してみよう。

オープニングムービー
Chapter 1 「Activeになろう!」

Q1:滋賀学園で始まる新生活、ワクワクしていますか?(Yes or No)
Q2:本音で答えて!滋賀学園は第一志望でしたか?(Yes or No)
Q3:滋賀学園、もっと有名な学校になってほしい?(Yes or No)
☆Message 1 「自分の居場所を見つけよう! 誰にだって居場所はある!」

Chapter 2 「10年後・2026年、皆さんが仕事をしている未来を想像してみよう」

資料グラフ・映像
1:デューク大学、キャシー・デビットソン氏の「2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」
2:パソコン所有率、スマートフォン・携帯電話所有率、携帯ゲーム機所有率の国際比較
3:AIロボット動画

Q1:皆さんが仕事をする未来、どんな仕事がなくなるだろう?(隣の人と話し合ってみよう!)
Q2:皆さんが仕事をする未来、どんな仕事が生まれるだろう?(隣の人と話し合ってみよう!)
☆Message 2 「自分の未来を具体的にイメージすることをはじめよう!」

Chapter 3 「どんな滋賀学園生になりたい? 18歳の時の自分を想像してみよう」

Q1:どんな仲間をつくりたい?(Open Question)
Q2:どんな部活動、課外活動にチャレンジしたい?(Open Question)
Q3:どんな知識を得ていきたい?(Open Question)
☆Message 3 「18歳の春、自分の描いた夢を実現させよう! 滋賀学園はそのために存在する場所だ!」

校長メッセージ 「”Real Life” and “Street Smart”」
エンディング 「新入生全員紹介ムービー」

<何のために、どのように学ぶのか>

校長メッセージは「”Real Life” and “Street Smart”」。

学校での学びは、”Real Life” = 生活に即した、より良く生きるためのものでなくてはならない。そして、そういった学びは、”Street Smart” = 街(さまざまな人たちとの関わり)の中を生きていくことで育ち、身につくものであり、自分が体験・経験してこそ身につくものであって、単に教室での勉強(教科書やテストなどで磨かれる表面的な知識)を指すのではない。

<生徒会メンバーの大活躍>

また、特筆べきことは生徒会メンバーの活躍と大きな成長でした。

今回の入学式を進めていくにあたり、企画段階から大人(先生たち)が主導するのではなく、自分たちがしてもらって嬉しいような入学式を大学生(日本HPの Student Ambassador)と本校生徒会が一緒になって「自分たち目線で考える」ことを念頭に置きました。実際、幾度となく学校でミーティングを行い、それぞれの役割や課題を確認しあいながら、東京と滋賀で離れている間はメールのやり取りを行いながら、中身を詰めていきました。

本校生徒会メンバーの大きな仕事は2つ。前日の事前登校日に、入学生全員にタブレット画面に目標を書かせ、グループ写真を撮ること。そして、当日の司会進行および裏方スタッフです。

人前に出て話すのが得意なメンバーばかりではありません。「自分には何ができるのか、どうすればみんなが喜んでくれるのか・・・。気がつけばそういうことを一番に考え、一生懸命に動いている自分がいました」。誰もが口々にそういう感想を漏らし、「実際、あんなに集中してやれたことって、今までなかったかも」「なんで、あんなに遅くまで残ってれんしゅうできたんやろ」と、自分自身の頑張りに、自分が信じられないといった口ぶりでした。

そう、まさにこれが “Street Smart” ということなんです。

関わる人がたくさんいるイベント、大切な行事、緊張する時間・・・であればあるほど、人は「素直に頑張れる」ものなんですね。この経験は生徒たちにとって、とても大きな成長の場になったと思います。

<当日の校長日記>

新入生のみなさん、ご入学おめでとう!

みんな、キラキラと輝いていました。これからの学校生活を思うと、こちらがワクワクします。

保護者の皆さま。今日は貴重な時間をご一緒させていただき、ほんとうにありがとうございました。今日のご縁を大切にし、全力でお子様の成長をサポートしていきます。よろしくお願い申しあげます。

生徒会のメンバーへ。一番の功労者は貴方たちだったことを、今回の入学式プロジェクトを進めた身近な人たちから、たくさん聞くことができました。アイディアを出したり、さりげない気遣いをしたり・・・ほんとうに立派でした。憧れの先輩、カッコ良かったです。経験こそが最大の財産であり、成長のエネルギーなんだと、改めて感じました。

Real Life and Street Smart

可能性は∞

ありえないを、創っていこう!

<保護者の声>

上記のような、入学式の『ワク熱!安居教室』に対する自分自身の素直な気持ちを「校長ブログ」に綴ったところ、こんなメッセージを寄せてくださった保護者がありました。

◇◇◇

始業式の日、帰ってきた息子が「校長先生の話、ノートに書いておきたかったくらい感動した」と教えてくれました。学級通信でその意味を知り私も自身の教訓にしたいです。

選抜の野球部の皆さんのおかげで味わったシガガク魂!一体感!応援に行った息子達の誇らし気なキラキラした目にも嬉しくなりました。シガガクの体育祭や行事や普段の学校にも通づるあたたかさが最高です!

入学式にもまたまた感動しました! 新入生のお母さんから「す、すごかった!」と聞きました!

そして、そして、生徒会メンバーを褒めてくださってありがとうございました! 素敵なバッチを嬉しそうに見せ、今までにない大役をやりきれた息子の顔を見て、滋賀学に出会えて良かったと思っております。

◇◇◇

また、入学式後の保護者アンケートで、「今日の入学式に参加して、これからの学校生活についてどう思ったか」を尋ねたところ、「とても楽しみになった」(46.6%)、「楽しみになった」(42.8%)、「まだ普通」(8.5%)、「楽しみではない」(0%)、「あまり楽しみではない」(0%)、「わからない」(2.8%)という結果でした。

<記録>

☆学校公式WEB → 平成28年度入学式が挙行されました
☆滋賀報知新聞記事 → Real Life & Street Smart に 入学式で「ワク熱!教室」

 

滋賀学園で3年間やれば、どこでも通用する!

takesono今週月曜日から教育実習に来ている卒業生(竹園日加里さん・日本女子体育大学)と、今朝、校長室で話をしました。

東京にいても、日本HPのTVCMや高校野球関係の報道があったおかげで「滋賀学園って、あの・・・」みたいに、就活など、いろいろなところで話題が出たりするそうです。

高校在学中は陸上競技部に所属し、熱心に練習に打ち込んできた彼女。この9月のインカレで完全燃焼し、競技の世界からは離れるということですが、部活動を通して人間的に大きく成長できたと言います。

何より、目標に向かって一生懸命練習に励む部活動では、その人の「素」の部分が見えるし、そこで学ぶことがたくさんある。また、先生(部活顧問)の「その気にさせる」指導、「考えさせてもらえる」環境のおかげで、自信を持ってやれるようになったとのこと。

また、全国の強豪校からも選手が集まってくる中、いわゆる高校時代に徹底的に「管理され」、その体制下で実績を残してきた人は、大学ではすぐにボロが出て、練習を真面目にしないばかりか、違う方向に興味関心がいき、結局、使い物にならない。

それに対し、滋賀学園で3年間やってきた自分は、「自分で考える」指導の下、やらされるのではなく、自分自身でしっかり陸上に向き合ってきたし、どこでも通用する自信が身についているので、大学に入っても使ってもらえるし、成績も伸びていった・・・と話してくれました。

いやぁ〜、納得ですね。

何から何まで指示され、管理された中で育った者は、結局、自分でやらなければならなくなったとき、何もできなくなる。

・・・ということです。

加えて、将来どうしても教員になるつもりなの?と聞いたら、「正直、わからなくなってきました」と、思いがけない返事。

「教育実習に来る前から、漠然とそんな気になっていました。教職課程を取って、教職のことを学べば学ぶほど『型』にはめられている感じがして、自分にはちょっと違うかな・・・と感じているのです。」

まさにそれって、滋賀学園『魂』が宿っている証拠じゃない!!

「みんな一緒に・・・っていう考え方は、基本、自分の陸上競技人生にはなかったです。もちろん、ルールを守るとか、仲間として理解し合うとか、仲良くするとか、部の一員、クラスや学校の生徒として『みんな』を意識することは当然です。でも、だからといって、例えば練習メニューや陸上への向き合い方、考え方など『何もかも一緒』っていうのは、本来おかしいことじゃないですか。」

そのとおり、よくわかっています。

最後に、社会人として何が大切だと思う?って尋ねると、「人間性。社交性。人との繋がりだと思います。いろいろな経験を通して、できるだけたくさんの人と交わり、そこで自分を高めていくことだと思います。」

久しぶりに学校に来て、自分の高校時代と比べて「おとなしい生徒が多くなった」と感じたという彼女。

もっともっと自分のカラーを出し、仲間にぶつけ、いろいろなことを自分で考え、失敗してもいいから、自分で歩む経験を積み重ねていくことの大切さを、この実習中に生徒たちに伝えたい・・・と言っていました。

ちょうど、体育祭の日が千秋楽となる実習期間。

憧れの先輩として、どんなドラマを作ってくれるか、大いに楽しみです!

ありがたいお知らせをいただきました!

昨夜のFacebookへの投稿に、こんなコメントをいただきました。

通勤で学校前の道路を利用されている方が、すぐ先の愛知川にかかる八千代橋で、朝夕の出退勤時に目にされた、本校生徒の姿だそうです。

スクリーンショット 2016-01-22 8.51.51

さまざまな状況下で、自分にできることは何かと考える。
困っている人がいたら手を差し伸べる。

当たり前のことですが、誰もが自然にできるとは限りません。大人になればなるほど、さまざまな雑念や損得勘定がよぎり、見過ごしてしまうことも少なくありません。

こういったことが素直にできる生徒たち・・・ステキです。

大いに見習いたいと思います。

☆☆

兵庫県の元・八鹿小学校校長であった東井義雄先生の詩を思い出しました。

「小さい勇気こそ」

人生の大嵐がやってきたとき
それがへっちゃらで
乗り越えられるような
大きい勇気もほしいが
わたしは
小さい勇気こそほしい

わたしの大切な仕事を
後回しにさせ
忘れさせようとする小さい悪魔が
テレビのスリスドラマや
漫画にばけて
わたしを誘惑するとき
すぐそれがやっつけられるくらいの
小さい勇気でいいから
わたしはそれがほしい

もう五分ねてたっていいじゃないか
けさは寒いんだよと
あたたかい寝床の中に
ひそみこんで
わたしにささやきかける
小さい悪魔を
すぐにやっつけてしまえるくらいの
小さい勇気がほしい

明日があるじゃないか
明日やればいいじゃないか
今夜やればいいじゃないか
今夜はもう寝ろよと
机の下からささやきかける
小さい悪魔を
すぐにやっつけてしまえるくらいの
小さい勇気こそほしい

紙くずがおちているのを
見つけた時は
気づかなかったというふりをして
さっさといっちまえよ
かぜひきの鼻紙かもしれないよ
不潔じゃないか と呼びかける
小さい悪魔を
すぐやっつけてしまえるくらいの
小さい勇気こそ
わたしは ほしい

どんな苦難ものり切れる
大きい勇気も
ほしいにはほしいが
毎日 小出しにして使える
小さい勇気でいいから
それが わたしは
たくさんほしい

それに
そういう小さい勇気を
軽蔑していては
いざというときの
大きい勇気も
つかめないのではないだろうか

2学期終業式、キーワードは「オール・シガガク」!

今日は、2学期の終業式。
式辞で私が話したことの要点を、まとめておきたいと思います。

1.オール・シガガクを意識せよ

この2学期、ICT教育や地域連携、駅伝、硬式野球など、さまざまなところで滋賀学園を広く話題にしていただき、その頑張りを評価・応援していただいています。もちろん、大きく目立つことではなくても、日頃の継続的な取り組みや善行などの積み重ねによって、それらの言動が全体として滋賀学園へのメッセージとなり、多くの方に学校の良さを認めていただいています。

言い換えれば、みなさん一人ひとりが滋賀学園の「顔」であり、自分が直接関わっている・いないにかかわらず、滋賀学園に向けられている視線はすべて、全員が共通して受け止めなければならない、極めて大事なものです。

いまこそ「オール・シガガク」の気持ちを再認識し、滋賀学園の動きをすべて「自分事」として捉え、常にその一員であるという意識を忘れず行動してほしいと思います。個人やチームの頑張りや成果が、誰かに言われるからでなく、自然に「自分たち、みんなのもの」であると意識でき、それに応える振る舞いを全員ができるかどうか、滋賀学園はいまそれを試されている時でもあります。

滋賀学園の一員として、心から自分が所属している学校を愛せるか。生徒・教員みんなが一致団結して「チーム・シガガク」へとさらにもう一段階ステージアップする時だと思います。

2.経験からしか学べない

ずっと言い続けている「どうせ無理といって、逃げるのはやめよう」ということにつながる話ですが、人は経験からしか学べないことを改めて感じています。

先日の全国高校駅伝で力走を見せてくれた滋賀学園陸上競技部の選手たちですが、あの高速レースを体験してこそ学べたことがあったと振り返ってくれています。アベック優勝を成し遂げた世羅高校。女子のレースでアンカーの選手が35秒の4位でタスキを受け取り、逆転したのも、これまでのさまざまな経験あっての結果でしょう。現実に、最終5区であのタイム差をひっくり返せる力を身につけることは、並大抵の練習ではないでしょう。メンタル面も含めて、経験から学んだことが大きく影響していると思います。

机上のプランや、頭の中で考えていることも、実際に「やってみて」こそ感じるリターンが何よりも大切であり、それが学びにつながります。自分が「これだ」と思ったことは、ぜひ行動に移してください。とにかくやってみる。失敗してもかまいません。そこから学べることの方が、やらないでいるよりずっと価値があります。

3.すべてはつながっている

試合やステージパフォーマンスは、一回限りのワンチャンス。勝負に挑む人は、日々、過酷な練習を繰り返し、本番に臨んでいます。それこそ何百回、何千回のトレーニングの積み重ねによって、最高のパフォーマンスを発揮すべく、努力しています。

日々、学業やクラブ活動に励むみなさんもそうでしょうし、先週、父母教の教育講演会ですばらしい演奏を披露してくれた方々も、まさにそういった日々を過ごされています。

ですが、すばらしいパフォーマンスを発揮する人たちは、誰もが日常の「あたりまえの部分」も、例外なく手を抜かず、きちんとされています。挨拶、掃除、人の話をしっかり聞く、嫌なことでも進んでやる・・・など、日常生活をほんとうにしっかりされています。

かつて、同じような式辞の中で「勉強は人柄の集中表現だ!」と言ったことがありますが、めざすことだけに集中するあまり、他のことを疎かにするようでは何事も達成されないということは間違いありません。

今年の締めくくりにあたり、めざすことだけにフォーカスするのではなく、日常の何気ないこともふくめて大事にする。日々の生き方、姿勢そのものが全てに通じていることを、改めて認識してほしいと思います。

☆ ☆ ☆

最後に、年末年始の独特の雰囲気をプラスに活かし、有意義に過ごしてほしい・・・と話を締めくくろうとしました。

ところが、相変わらず「自分事」として聞いていない生徒が見えたので、「それでは、いくらすばらしい人が、いくらいい話をしても、決して自分のもにはならないよ・・・」と苦言を呈して、顔を上げるよう促しました。

どこまで気づいてくれたのか・・・。伝わるまで、繰り返し言い続けたいと思っています。

もちろん、それは生徒へのメッセージだけでなく、先生方への忠告でもあります。

すでに何人もの先生が、「先生が式辞でおっしゃることは、生徒だけでなく先生方への話でもあり、先生方にこそ聞いてほしいんじゃないですか・・・」とってくださるとおり、生徒だけでなく先生方に対しても、強く意識して言葉を紡いでいます。

まさに「オール・シガガク」、全員が一丸となって歩んでこそ意味があると思います。ごく自然に、それが当たり前のカタチになるまで頑張ります!

ボクがこの企業の責任ある立場なら、こんな対応はさせません。

少し端折った形でfacebookに書きましたが、バリバリ営業経験のある自分としては、どう考えても??と思ってしまう出来事。ましてや、このスピード感たっぷりの、多様なコミュニケーションツールがある環境下で、「これは違うんじゃないの?」という感覚が拭いきれない、今日の一件について紹介します。

去る7月8日、突然アポなしで某大手企業の法人担当営業さんがお見えになりました。

基本、アポなしのお客さんでも、こちらの身動きがとれる時は「積極的に」会うようにしています。そして、「可能な限り」自身の思いや考えていること、今後学校をどうしたいかなどを話します。それがボクのいつものスタイルで、多少驚かれる方もいらっしゃいますが、そこから始まるご縁にとって、プラスになることの方が多いということが、やがて先方さんにも伝わります。

で、この日の営業さんにもいつも同様の対応をしました。なかなか興味の湧く内容で、こちらとしても少なからずメリットを感じ、けっこう深いところまでフレンドリーな話ができました。もちろん、だからといって何かが決まるわけでもなく(強いて言えば「また会おうね」という約束程度で)、その場は最初の顔つなぎということで終わりました。

ふつうの営業感覚なら、相手(こちら)が受け入れていることを十分感じてもらえただろうし、すぐにとはいかないまでも、自分から連絡することで、次のステップへと話を進めようとすると思うような流れでした。。

なのに、何の連絡もなし。電話はおろか、メールも、何も。

そんなこんなで2か月が経ち、今日、校内の話がある程度まとまったので、続きの話をしようと思い立ち、10時頃、こちらから担当営業さんの所属する支店に電話を入れました。あいにく午前中は会議があるとかで、午後、電話をするように伝えるとの返事をいただき、向こうから電話番号まで確認してくださいました。

そこまではごく一般的な対応でしょう。ところが、午後になって、待てども待てども電話がなく、結局17時になっても連絡ひとつなし。

学校の代表番号を伝えたので、たまたま席を外していても通じるはず・・・う〜ん、なんだかなぁ・・・って感じです。先方で、誰が、どう伝えたのかわかりません。もしかしたら連絡がうまく伝わっていなかったのかもしれません。ただ、それが社内でキチンと伝わっていたとして、ボクがこの営業さんの上司なら「アホか」です。もちろん、社会人の「資格なし」。

確かに、前回出会ったとき、その営業さんは大企業がゆえのフットワークの重さ、話の進みにくさを嘆いていました。ですが、それをも理解したうえで、一緒にやっていけるかな・・・って、前向きな話までしていたのに、この対応です。

さすがに、ボクとしては、それが伝わらなかったのかなぁ・・・と、なんだか情けない気持ちでいっぱいになりました。あんなに共感しながら話していて、結果がこれかよ・・・みたいな。

もちろん、そんな対応は・・・ボクならしません。

考えられるとすれば、相手ががこちらのことをそれほど重要だと思ってなかったってことになります。

モヤモヤしたまま、就職希望者への激励があったので、そちらに向かいました。そして戻ってきたら、事務室から「今しがた、お電話がありました・・・」。

かけ直す旨、先方に伝えたとのことだったので、こちらから電話を入れました。営業さんがすぐに出たのはよかったのですが、一切、経緯の説明はなく、相変わらず淡々とした口調で、こちらの要望を聞きつつ、次回のアポを決めて、はいおしまい。

一件落着といえばそうなんですが、果たしてこれでよいのか・・・。

別に先方のやり方にケチをつけるつもりはありませんが、ボクがこの企業の責任ある立場なら、こんな対応はさせません。営業さんの性格や会社の体制、雰囲気なども影響しているとは思いますが、こういうシチュエーションで、この対応はNGでしょう。

皆さんはどう思われますか?

自己反省も含めて、今後の学びにすべく、ここに記しておこうと思います。